やはり、ライオン(西武)は犬(サーベラス)より強かった。
所沢の住人としては、ひとまず安心。
サーベラスの誤算は、TOBに応ずる株主が思ったほど現れなかったことだ。
サーベラスは、依然として大株主、これからどうするのだろう。
我々は、簡単にはげたかファンドというが、彼らにお金を預けているのは、アメリカの年金基金や銀行などの善良な人たち。
サーベラスのようなファンドは、この手の出資者に、少々手荒な方法を使ってもリターンを約束している。
一方、西武は、過去にいろいろあったが、鉄道とか球団とか、公共性の高い事業がメイン、サーベラスが求めた短期の利益を追求すればいいというわけにいかない。
今回の事件は、典型的な日米対決だった。
むかし、GMが車を売りまくるために、路面電車を運営する会社を手に入れ、あっという間に、線路をアスファルトで埋めたという。
鉄道会社は地域独占の事業体、不採算路線を廃止すれば、収益は上がる、上がると分かってもやるわけにいかない。
