ご本人か、そろそろ筆をおきたいと思っても編集者から説得されるのだろう。 一定の読者がいるから人気シリーズである。 肩が凝らずに楽しめた。 この手の本で思い出すのは、コラムニスト・山本夏彦と電通大の教授にして戦う哲学者の中島義道、直球の辛口、毒舌炸裂の読み物である。 昔も今も作家になって有名になりたい人は一杯いる。 その中に少数であるが、借金を返すために作家になった人が居る。 明治の樋口一葉がそうだし、最近では時代小説の山本一力もそうだ。 不思議なのは、元気印のおばはんが20年近く心霊現象のようなものに悩まされたということ。 それと、2度の離婚の後に女学生時代から憧れの人でもあったプロ野球の別当薫と不倫関係になったこと。 でも、これって略奪愛だからご本人は本望、球界の紳士と言われた別当薫の方が意外な一面かも。 別当薫は、慶応の二枚目、プロ野球選手とは思えない知性的イメージ、いろんな球団の監督を勤め、奥さんがミス神戸。 第二次大洋監督時代、 川崎球場で観客から「愛ちゃんがホテルで待っているよ~。」と野次 現在、佐藤愛子は89才、最後の一作に別当薫とのこを書いてはどうか。 浄玻璃の 鏡の前に立つまでは秘めておきたし あのことも このこともかな。
佐藤愛子の『我が老後シリーズ』No6のエッセイである。
佐藤愛子の著書は、直木賞を獲った『戦いすんで日が暮れて』を読んだだけ、あの『血脈』の方は、途中まで読んでそのままだ。
られていた。
↧
佐藤愛子の“我が老後”
↧