
我々がそれを知ったのは、ギリシャ危機、
しかし、その影響は隣国・フランスにも及びフランス人にとっても憂鬱で頭の痛い話になっている。
エマニュエル・トッドの著書「ドイツ帝国が世界を破滅させる」の副題が「日本人への警告」とあるように我々日本も無関係ではない。
根底にあるのは、必然的にドイツの経済覇権が確立するという統一通貨ユーロの構造的な問題、
その上ドイツは、安い外国人労働者と優秀な外国人の頭脳を活用出来るために、
この傾向に拍車がかかっている。
ドイツ帝国は、ドイツ、オーストリア、スイスのドイツ語圏、ベルギー、ルクセンブルグ、オランダ、フィンランド、スウェーデンを指し、それ以外の南欧や東欧との経済格差が拡大している。
ドイツにとって中国は昔からお得意さん
・清国の北洋艦隊の主力艦船/定遠、鎮遠は、当時世界最大級のドイツ製の巨艦
・ドイツは、蒋介石・中華民国に軍事顧問団を派遣して武器を売りまくった。
日中戦争勃発後、日本はドイツに中国への武器輸出をやめるよう再三要求し、
やっとヒットラーも了解した。
・南京陥落時の様子を書き記したジョン・ラーベ日記は、後々中国にとっては
日本軍の蛮行を明らかにしたものとされてきたが信憑性がもたれている。
実は、これを書いたのは、中国に武器輸出をやっていたドイツ・シーメンス社の支社長。
・戦後、中国のニュース映像は、大量の自転車とある車が写っていた。
その車がVWのサンタナ、たぶん、ノックダウン車だろう。
・現在、中国で最も人気のある車は、ドイツ車、
メルケル首相が何度も訪中したのは、ドイツ財界のセールスマンとしてだ、
ドイツにとって中国は、戦前から現在に至るまで大のお得意様。
ドイツ人の特異性
ドイツ人と日本人は似ていると言われるが、ドイツ人は全く別の顔を持っている。
日本人は、凡庸、ドイツ人は、ドイツ人。
ハンザ同盟の中心都市は、ドイツの沿岸の小さな町、
ドイツ人は、商売人、日本は、ひたすらコメ作りの農耕民族。
・東日本大震災が起きるや脱原発に舵を切った。
それを決定したのは、政治家でも財界人でもなく、社会学者、宗教家、哲学者の
倫理委員会、ドイツは、ゲーテの国なのである。
まだ、原発が稼働しているが、今や原発なしでフランスから電気を買わずに
やっていける目途がついた。
パリの暖房は、石炭が使われていた、それをエアコンに切り替えて電力不足が起きて、
ドイツから電力を買った。
シーメンスは、原発関連事業をフランスのアレバに売却、
身軽になったシーメンスは風力発電機や石油・石炭の発電プラント事業が絶好調、
アレバは原発が売れずに左前。
・日本では公取委に引っかかるような大企業の再編をやってのけた、
鉄鋼メーカーと三菱重工みたいな会社を一つにしたりというような。
・ドイツで家を建てた日本人の話、
自分の庭の木も勝手に切れない、壁の厚さは30?cm以上、
最悪暖房がなくても死なないための建築基準、
おそらく100年や200年ぐらいはそのまま持つ家、
建ててからも安心できない、窓ガラスが汚れていたら市役所から注意を受ける、
・ドイツ人はフランス人と違って日本のサブカルチャーなんて全く関心がない、
一番大事なことは、家族の健康、そして快適な居住空間、
ばかばかしいことに金を使わない、ジャガイモとソーーセージがあれば、それでいい。
だから、日本みたいな国の借金1000兆円は、狂気の沙汰、正気かだ。
・損害保険の再保険の引き受けは、昔イギリス、今ドイツ、
彼らの目からは、世界で最も危険な都市は東京、次いで大阪、
何で地震が来ることが分かっているのに高層ビルを建てるの、
津波で懲りたのに、何で原発?
・ドイツは地方分権の国、巨大都市は存在しない、
西ドイツ時代の首都はボン、ベルリンが新首都になってもボンに残った
政府機関が教育・学術・研究・技術省や経済協力省など4省、
そのボン市、我が所沢と同じ人口は30万。
ドイツは、ユーロ安を追い風に、自動車や電機など輸出企業を軸に経済では独り勝ちを謳歌している。
ドイツは、元々製造業が強いところに更に生産性が向上した、
この現象を誰も正面切って批判できない。
教室の中のとびきり出来る生徒をとやかく言えないのと同じ、
しかし、周辺国には実に迷惑な話、
隣国フランスは、失業率が上昇、移民に厳しい極右政党が台頭している。
ドイツは、元々製造業が強いところに更に生産性が向上した、
この現象を誰も正面切って批判できない。
教室の中のとびきり出来る生徒をとやかく言えないのと同じ、
しかし、周辺国には実に迷惑な話、
隣国フランスは、失業率が上昇、移民に厳しい極右政党が台頭している。

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