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Channel: 老$の徒然草
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海底ケーブルの時代

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海底ケーブルは、100年前に実用化、その後の無線の発明や近年の通信衛星で消えてしまったと思っていた。

我々は国内にいながらインターネットを介して海外の情報をどこでもいつでも知ることができる。
それはもはや普段意識することのないくらい当たり前になっているが、その担い手は、通信衛星ではなく、海底ケーブルによるものであるらしい。
海底ケーブルの「光の道」は、かつての主役、通信衛星にとってかわり、今やインターネットなど国際通信の9割以上を占めるまでになっている。
つまり日本の国際通信の需要増大に対応する切り札が海底光ケーブルという訳。
今ブログを書いている。
具体的には、たぶん渋谷近辺?にあるサイバーエージェントのサーバーに接続、その中の私に割り当てられたストレージの一部を書き足している。
私のブログを訪問される方は、ご自身のパソコンが渋谷にあるサーバーに繋がり、データベースに追記された最新のブログを見ることが出来る。

 私は、よくYouTubeにある歌曲をブログに載せている。
この時は、カリフォルニア・シリコンバレーにあるであろうGoogleのサーバーにアクセス、埋め込まれたコードを取得してブログに貼っている。
読者がTouTubeの曲を聴かれる場合は、再びGoogleのサーバーに繋がる。

日本や中国は、アメリカにある大量のコンテンツを利用する、これが増えれば、日米間の基幹通信網を追加構築しなければならない。
今度、KDDIや中国の通信大手は、グーグルと共同で、新たに日本とアメリカとを結ぶ光海底ケーブルをおよそ300億円かけて敷設する。
KDDIは、通信料で、Googleは、広告料で回収するから決して慈善事業ではなく、このような設備投資も純粋なビジネスだ。

ケーブルを敷設する時は、赤いブイが付いた状態でケーブルを海上に浮かせてから沈める。
その後で敷設をすませたケーブルを船の上で接続する。
海底の地形に合せて、このえっちらおっちらの作業を太平洋上で何か月にもわたってやるらしい。

陸地に近いところは、面倒が起きないように地中に埋設する。


 140814_googlecable.jpg 
左上のケーブルの中心部が光の伝送部、周りに中継器へ直流を送る銅線と補強材。
スピードは、60Tbpsの超高速度。

 光ファイバーでは、情報を光の点滅で伝える。
まず、その点滅スピードを速くする、
さらに波長の異なる光
を何重にも重ね合わせる。
こんな工夫を積み重ね、同じ1本のファイバーでも、より多くの情報を一度に送れるようになった。
この間のブラジルのサッカー中継も衛星ではなく、アメリか経由で海底ケーブルを通って
日本にきた。

新規に敷設される海底ケーブルによって、YouTubeも速くなるし、アンドロイド系のスマホユーザーも快適になるらしい。

光ファイバーを巡る役所の大失態
光ファイバーは、東北大学の西澤潤一博士の発明だが、特許庁は意味がわからないと特許申請を不受理にした。
そして、自身のノーベル賞もパー、製造特許も住友電工ではなく、アメリカのコーニングに持っていかれた。

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