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Channel: 老$の徒然草
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海のルール

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テレビは、日中の首脳会談があるかどうか、
あうでもないこうでもないとやっている。
中国の会ってやらない外交に屈しない国がヨーロッパの国にあるんだと言っていた。
ここからは、私の頭の体操。
最も親中なのは戦前から因縁浅からぬドイツ、メルケルおばさんは徹底している、
何度も訪中しても日本には絶対来ないことで相手を喜ばせ、自動車を初めあらゆる部門で日本と競合するから国益にもなっている。
イギリスは、金がないから早くから屈し、艦船を売り込みたいフランスのオランドも最近変節した。

たぶん、毅然としていられるのは、ヨーロッパ一の小国ノルウェーだろう。
中国外交部の広報官は劉暁波のノーベル平和賞受賞を非難した後、中国は、止めときゃいいのに受賞を決めたノルウェーからのシシャモとサーモンの輸入を大幅に減らした。
一人当たりの所得が日本の倍、世界で最も豊かなノルウェーは、貧乏人が何を言うかの平気の平左、世界の喝さいを浴びた。

アナ雪の大ヒットもあってノルウェーを訪れる外国人は、日本人が一番多い、
ノルウェーは、日本と同じ王国でもある。

日本が見習うべきは、ノルウェーの対中外交ではなく、その先進漁業。

アジアの海は,限られた漁業資源をめぐって中国と近隣諸国のトラブルが絶えない。
中国の漁民にすれば、沿海部では魚が獲れななくなってきたので遠いところまで船を繰り出す、海には境界線なんてないからその気持ち分らないでもない。
しかし、その結果、韓国、ベェトナム、フィリピン、日本ともめている。


wave animated GIF 1960年代にイギリスとアイスランドで争われたタラ戦争の頃は、漁師にとって海は自由なものという「公海自由の原則」が一般的だった。
現在の北海は、周辺各国が厳しい漁業資源管理を徹底、魚を獲るルールも日本などと違う。
日本は、漁期の解禁日によーいドンのオリンピック方式、オリンピック方式なら公平そうだが、もうこのやり方は古い。
北海周辺国は、魚船ごとに魚種と漁獲高が決められている所謂個別割り当て方式(IQ方式)を採用している。
だから、我先に出漁する必要はない。
下のビデオのように獲った魚の重さを自動計測、人の手や空気にも触れない、船によっては全員がスニーカー、その上にビニールカバーを付けている。
これなら魚嫌いで魚を触ったことがない私でも漁船員になれる。
獲った魚は仲買を通さずに電子オークションにかけるから買いたたかれることもない。

日本は、これから漁業就労者が減少する。
漁場の大きさは、変わらないからノルウェーやニュージーランドのような漁業先進国になるチャンスがやってくる。
しかし、ノルウェーやニュージーランドの実情を分かっても変えられない。
何故か?
人間、一番変えられないものは、技術ではなくその考え方。
海の魚は漁師や漁協のものではなく、みんなのものと考えなければ漁業資源の管理は出来ない。

日本も、そろそろオリンピック方式から個別割当方式(IQ方式)に転換して、時間をかけ粘り強くアジアの海も北海みたいにしようぜと説得し続けるべきた。
21世紀の今、かつてのポルトガルやスペインのように海洋大国を目指すんだと変なことを言っている中国は最後まで抵抗し続けるだろうが。

日本にサーモンやサバを売っているノルウェー漁業者の平均年収は1200万円、しかも働くのは半年ぐらい。
それでも遠い日本の回転寿司にサーモンやサバを売って商売が成り立っている。
漁船と言っても船内は加山雄三のクルーザーより豪華。
右の写真の安楽椅子は、日本のホームセンターやデパートで売られているノルウェーのエコーネス社製、私は、この椅子の台湾製の偽物を持っていて、今もそれに座ってひざに載せたパソコンのキーをたたいている。




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