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さよなら原発の決意

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老$(オイドル)の徒然草 鎌田 慧の「さよなら原発の決意」を読む。

原発がどのような方法、手口で導入されてきたかを丹念な取材を重ねて浮き彫りにした。

計画が発表されると必ず反対運動が起き、原発を作らせなかったところもあるが原発が出来たところもある。

電力会社は、電源三法、総括原価方式などの鉄壁の原則に守られながらじっくり時間をかけてあの手この手で反対派をねじ伏せていく。

中国やロシアのような強権的な国は、ある程度政府の計画通りに建設出来る。

しかし、西側諸国では、さまざまなケースがある。

フランスは、原発を積極的に建設し、電力を近隣諸国に販売し、原発メーカーのアレバは、三菱重工と組んで原発商戦を展開している。



福島の事故が起きて、ドイツとイタリアは、さっさと原発との決別を決めた。

中国を筆頭にアジア諸国、ヨーロッパなどは原発導入計画がある。

原発を一番沢山保有しているアメリカは、スリーマイル島の事故以来新設していない。

原発メーカーのGEは日立と提携、GEのライバルウェスチングハウスは、東芝の子会社になっている。

アメリカは、国家としては、原発への熱が冷めている。

更に、シェールガス革命が起きて、益々原発離れが進みそうだ。


ここでイタリアのことを考えた。

電力不足に悩んでいたイタリアは、原発を増設する計画を持っていた。

そして、福島の事故で原発反対デモが起きるや、あっさり計画を取り下げた。

緑の党が強いドイツのように環境にうるさいとも思えないイタリアが何故?

BSでしょっちゅう小さな村イタリアを見ていると、過疎地はあるか゜日本のような疲弊した過疎地はない。

地方分権、地産地消で、とても豊か、だから“金をやるから、原発を作らせてくれ”的な論理は成り立たないし、大事な故郷を金とは交換しないだうろ。

日本の原子力発電は、いみじくも鎌田 慧 氏いうところの“金子/きんす 力発電”だった。

その日本も変わった。

原発の新設は出来まい。

何機か再稼働はさせても、寿命のきた原発を次々に廃炉にしなければならない。


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老$(オイドル)の徒然草


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