東芝を創業した田中久重が作った弓曳童子、
このようなからくり人形がロボットの元祖と言われている。
以前、上野の科学博物館で見たのは感心した。
的を射抜いた後の童子のどや顔、見る角度でウィンクしたように見えるように目を作っているという。
愛知県のお祭りには、からくり人形が登場する、
そんな物づくりの伝統が豊田自動織機を生み、後のトヨタ自動車、そして現在の三菱の航空機、ロケットに引き継がれている。
お台場の東京ビッグサイトでやっていたロボット展を見てきた。
若いお父さんが男の子を連れてきていた。
じじいでも楽しめ、そして元気をもらってきた。最初に見たのが気になっていたマッスルスーツ、
利用者の自宅を訪問して浴槽をセット、そしてベッドからマッスルスーツを身に着けた人ともう一人で抱え上げる。
駆動は、電気や油圧ではなく、背中にしょっているボンベの圧縮空気。
既に、こうような形の入浴サービスが全国展開されている。
ロボット作っているのは、東京理科大発のベンチャー。
農業分野では、農薬散布用ドローンや自動種まき器、そしてこんなのなら運転したくなるカッコいいトラクター、
地図上をプロットすれば、マルチコプターもトラクターも自律飛行、自律走行が可能。
自動車工場の溶接と塗装は、殆どロボットがやっていて、この分野は日本のロボットメーカーの独壇場。
川重の人の話では、今、中国は一服、トヨタのアメリカ工場が増設していると。
このようなロボットは、人がそばにいては危険、だから柵に囲まれた場所でロボットだけが動いている。
最近は、人間の脇に居て人間と一緒に仕事するロボットが出てきた。
人に危害を与えないように、人に触れたらストップするようになっている。
この展示会には、国の研究機関、企業、大学、各県が参加、まさに国をあげてロボットの開発に取り組んでいる感じ
国際ロボット展というものの出展企業は、殆どが国内企業。
人手不足や高齢化、そして福島原発の事故も度重なる災害もロボット産業には追い風。
◎主力の自動車製造分野は、国内自動車メーカーの強力な後ろ盾があり、
ロボットメーカーは、日本以外の自動車メーカーにも売り込んでいる。
◎高齢化により介護補助ロボットや癒し系ロホットの需要が出てきた。
◎農業、水産業分野での新しい活用例。
◎何か何でもやり遂げなければならない福島原発の廃炉に必要な観測ロボット、
自律二足歩行作業ロボットの開発。
◎災害救助ロボット
etc.
ロボットは、機械、電気、コンピューター制御技術の組み合わせだから自動車と同じように最も日本に向いている産業、
しかも、中小企業でも最終製品を開発できる、
アメリカのようなITで世界をリードすることは日本にはムリ、
でも、天才はいなくてもチームプレイで開発、製造出来るロボットは、日本が世界をリード出来る。
にほんブログ村
↧
国際ロボット展
↧