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Channel: 老$の徒然草
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止められない「もんじゅ」

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原子力規制委員会のダメ出しにもかかわらず政府は「もんじゅ」を存続させるらしい。
一部の学者からでもポジティブな意見があるのならまだしもそんな話は聞こえてこない。
存続の理由はいろいろあるが、一言で言えば核燃料サイクル構想の看板を今更下ろすわけにいかないというだけ、惰性であり、ただの先送り。

日本は、新幹線やリニアのように他国に先駆けて達成したことがある反面、ずるずると続けて傷を広げてきたものが一杯ある。

先の大戦も最後の最後まで止められなかった。
戦後も、アスベスト禍、ライの隔離政策、ピロリ菌存在の否定、薬害エイズ(血友病患者に非加熱製剤投与)、杉の植林(花粉症の蔓延)・・・・
いずれも他所の国がとっくに決別したのに最後まで決断できなかった事例。

現在進行形は、
◆百害あって一利なしのたばこ
と、
◆パチンコ(世界最大のギャンブル/マカオの6倍の金額、200万人の依存症)

この間高校のクラス会があった。
去年、たばこを吸っていたのは私ともう一人、そいつが止めていたら私もと思っていたがまだ止めていない、
(彼は製薬会社の社長だがたばこが止められない、私と同様健康体ではある。)

日本たばこは財務省所管の特殊会社、だから先進国で日本の対応が遅れることは間違いない。
(国民の健康より税収と日本たばこの経営が大事)、
パチンコ産業はtoo big to fail もう大きくなりすぎてつぶせない。
(韓国は小さかったのでパチンコ/パチスロを全廃できた。)

高速増殖炉・もんじゅは夢のまた夢、それでもたまったプルトニュームを燃やせるだけでも意義がある、
しかし、もう何十年も動かすことが出来ないものをそう簡単に動かすことは出来まい。
全く成算がないのに一体どうするつもりなんだろう。

もんじゅの技術者もクビにならないからいいやではない、
彼らも犠牲者だ。

ドイツに倣えとは言わない、科学的に検討して勇気を持って決断すべきだろう。
(ドイツが原発を止めると決めたのは政治家や財界ではなく倫理委員会、哲学者や社会学者が決めそれを国民が受け入れた。
たばこもアスベストも既にナチスの時代に警鐘を鳴らしていた。)

何かを始めることより止めることはもっと難しい。

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