アメリカが高値を提示して中国から大量のマスク買い付けを始めたために他の国が大迷惑。
一方で、この機に乗じて中国のマスクマフィアが暗躍、中国製の粗悪マスクが世界に出回って各国でトラブルが起きている。
もうじき台湾からまともなマスクが送られてくる、医療機関や介護施設には朗報だ。
孫正義氏は、マスク生産に乗り出したBYD(世界最大の電池メーカーにして電気自動車メーカー)から調達したらしい。
コロナが終息すれば日本以外のマスク需要はなくなって元に戻る。
日本は、風邪をひいたらマスクを使う人が一定程度いるし、
更に花粉症の人もいるので、ここでも決まったマスクの需要がある。
医療用のN95マスクは、世界の医療機関の必須アイテムとして通年需要がある。
右の写真はマスクマシンを自社開発したBYDのマスク工場。
これを見ると従来のマスク製造機とあまり変わらない機械が設置されている。
作業者もかなりいるし、製品の箱詰めも手作業だ。
全国民にアベノマスクを配る費用が440億円、
この金があれば他にやるべきことがあるだろうという意見が圧倒的だ。
今回は、マスクに絞って考えてみた。
日本にはマスク製造機を作っている会社がある。
数十億円投じれば高速全自動のマスク製造機の開発も製造ラインも出来る。
マスク程度なら日本のメカトロ技術をもってすれば価格で中国に負けないものが出来るはずだ。
人工呼吸器は、簡単に作れないとトヨタも言っている。
トップメーカーは、ドイツの会社。
最後の頼みの綱の人工肺/エクモは、テルモが作っているが、スイスのハミルトン社からも輸入している。
日本は、残念ながら海外からかなりの医療機器を輸入している。
ダビンチ(手術支援ロボット)のようなハイテク医療機器は無理でも、マスク、防護服、フェイスガード、ゴーグル等の基礎資材ならば、日本が信頼がおけるものを大量供給出来る可能性がある。
医療水準を測る物差しの一つに、CT、MRI、PETの保有台数がある。
肺炎の診断にも役立つCTの保有台数は、日本が断トツの1位。
町のお医者さんに偶にCTがあるのは日本だけ。
しかし、今回は日本独特の「クラスター戦略」は半ば頓挫、他の国に提供できる医療資器材の余裕もない。
反日左派政権なのに韓国はよくやっている、専門家と言われる人々の方針の違いなのか?
コロナ対策が評価されて与党は選挙に圧勝。
方や日本、
トップに使命感も胆力もなく、専門家が見当違いなら国民の不安は募るだけ。
cf. 世界の医療機器市場は30兆円、アメリカが4割、ヨーロッパが4割、日本が1割のシェア。