所沢には、国交省の航空管制施設があり、ここで民間機の交通整理をやっている。
コロナの影響で国際線は殆ど飛んでいないから今は暇かもしれない。
米軍のアンテナ基地も所沢にあり、横田基地や米軍艦船との通信用にいろんな種類の風変わりなアンテナが立っている。
基地に人はいないが、広大な無人の米軍施設である。
戦後に接収されて米軍基地になり、今は、跡形もないが将校用の戸建て住宅があった。
右の写真はカナダのキャロル・コレットの版画だが、こんな建物が建っていた。
アメリカ東海岸の典型的な白いペンキの家があった場所は、アメリカだった。
この米軍基地が現在の所沢航空公園。
東京・代々木公園は、米軍ワシントンハイツの跡地で所沢の航空公園と同じ歴史を持っている。
ワシントンハイツの前身は陸軍の代々木練兵場で最初にフランスの複葉機が飛んだ場所、翌年から所沢に出来た飛行場でフランス軍の指導の下に飛行訓練が行われた。
代々木公園の一角に1軒だけ平屋の米軍ハウスが残されている。
この住宅が前回のオリンピックの選手村として使われた。
当時の日本は貧しかったので新たに選手村を作らず米軍ハウスを再利用した。
<キャロル・コレットの作品>
銅版画に水彩絵の具で彩色 芝生に映る木陰を描くのが特徴。
コレットはひたすらアメリカの民家を描き続けている作家、生涯古い民家を描き続けた向井潤吉のようだ。