戦争が終わっても暫く疎開先の千葉・九十九里に暮らしていた。
その頃、祖母に連れられて横浜に行った。
市内には進駐軍のかまぼこ兵舎が一杯あった時代。
たまたま野毛山動物園で、アメリカのRCAが有線でテレビのデモンストレーションをやっていた。
私は祖母に言われて、テレビカメラの前に立った。
30m先にテレビ受像機があった。
祖母は、ブラウン管に映った可愛く凛々しい?孫の顔を見てご満悦だった。
今でもRCAのエンジニア達のカーキのズボン姿を覚えている、やせた日本人と比べると皆スポーツ選手みたいだった。
昨夜、NHK・BSプレミアムで1992年のボブ・ディランのデビュー30周年記念コンサートが放映された。
ニューヨーク・マヂソン・スクウェアガーデンに多数の出演者が参集、数十年に一度あるかないかの世紀のコンサート。
以前BSで放送されたものを録画、何度も見た。
開発間もないハイビジョンで収録された貴重な映像記録、NHKがロックファンに見せたくなるのもうなづける、これも列記としたアーカイブ。
久し振りのニール・ヤングの〝見張り塔からずっと〟
ニューヨーカーは羨ましい、もし日本でやったらチケット代は数十万円、それを少しでも近づけたのが放送技術。
6月2日に通信衛星による世界初の4Kテレビの試験放送がスタート。
そして更に、NHKは、ワールドカップの中継を8K/スーパーハイビジョンで公開放送を計画している。
これは、アメリかを経由して海底光ケーブルで伝送、国内数カ所でパブリックビューイングを行う。
これを見ることが出来るのは、ブラジルと日本だけだ。


孫が小さい時、渋谷の放送センターに連れて行った。
もう何年も前だが、スーパーハイビジョンとメガネなしの立体テレビを見た。
我々が享受するはるか前に技術は完成している。
テレビの放送技術も鉄道のリニアモーターカーと同じ構図。
横浜でデモをやっていたRCAの技術を導入して読売新聞が初の民放テレビ局を開局した。
同時期にNHKは自前技術でテレビ放送を始めている。
現在のアメリカにはテレビ放送技術を開発する主体はない、RCAは、とっくの昔に姿を消している。
今のNHKの会長は、変なおっちゃんが率いているが、他のことは兎も角、放送技術の伝統だけはきちっと守って欲しい、みなさまのNHKというのは、これに尽きる。
たまたまテレビ受像機の端末で韓国勢が席巻したが、テレビ放送技術は、日本が誇る基幹技術、放送設備の主たる機材は全世界ソニーとパナソニック。
しかし、現状は、4Kもその先の8Kもただの金食い虫と冷めた声が大勢。
南米各国が日本の地デジ方式を採用した、それがどうしたという、安い中国製のテレビが売れるだけ。
もう、金がないんだから、日本が先頭を走り続けることもあるまい、
それもそうだけど、でもなあ、・・・・
お笑い芸人に独占されたテレビ番組も足を引っ張っている。
それはテレビの技術と関係ない、話をはぐらかすな・・・
もうテレビの時代じゃない?
そんなこつあんめい、いずれ私もテレだけが楽しみになる、高齢化でそんな人が増える、・・・
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4k 8kも前途多難
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