著者の浜田宏一氏は、現在安倍内閣の参与にしてアベノミクスの守護神である。
この本は20年前に書かれてる。
その主な項目は、
・自身のアメリカ留学から永住について
・大学、学生の日米比較
・アメリカ社会について
・日米摩擦
・日米の共生
東大法学部、経済学部を卒業、エール大学・大学院を経て、帰国後、母校の東大教授を勤め、再度渡米、エール大学経済学部の教授になった。
専門は国際金融、ゲームの理論、積極的な金融緩和論者である。
再婚相手がアメリカ人でもあったことから永住の道を選んだのだろう。
エール大学ばかりではなく、アメリカの名門大学は、財政力もあり、キャンパスは広大、大学の教授室も日本より居心地が良いだろう。
これからアベノミクスがどうなるか分からないが、本書の最後に書かれている日米共生の中で気になったことを上げる。
■自身も学生から講義が解らない(英語がへた)と言われてショックを受けた過去がある。
日本人の英語のコミュニケーション能力が低すぎる。
ソニーの盛田昭夫と中曽根康弘はうまかった。
■アメリカに対して戦争仕掛けてきたのは、日本だけということを忘れない。
だから今でもRemember the Pearl Harbor!
日本人の第二次大戦観は、アジアの対日観、アメリカの対日観と大きくずれている。
■労働資源としてアメリカでは少数民族が、日本では女性が希望の星。
*エール大学はアメリカ東部の名門大学群アイビーリーグに所属する8大学のうちの1校である。
US NEWS RANKINGS(学部課程のランキング)では毎年ハーバード大学、プリンストン大学と
共に3位以内に入っている。これら3校はBIG3と呼ばれ、また頭文字を創立年順に並べてHYP
と略される。