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Channel: 老$の徒然草
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内観法 

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シンセサイザーは、ロックからポップスまで幅広く使われている。
この楽器は今から百年近く前にロシアで誕生した『テルミン』が原型になったと言われている。
テルミンは、手の振りだけで音階を奏でることが出来、今でもその愛好者がいる。

ヤマハを初めローランド、コルグ、カシオなどがシンセサイザーの開発にしのぎを削ったため、日本のシンセサイザー奏者が世界をリードした。
シンセサイザーそのものが流行った時期に現れたのが富田勲、喜多郎、姫神、少し遅れてドイツのエニグマ。
彼ら程メジャーではないが、宮下富美夫がいた。
抑揚のない、まるで雨だれののような摩訶不思議な旋律、聞いていると落ち着く。
インドのお香でもたいてこれを聴けば瞑想出来そうな感じ。

サイケデリックなアニメーションGIF20年以上前、1週間泊まり込みの瞑想セミナに参加したことがある。
社員の休暇はたまる一方、そこで、人事部は年度内に消化せよの通達を出すもののどの部署も効果なし、
ならばと夏休みに続けて休むためのほんの気まぐれだった。

朝、目が覚めると必ず宮下富美夫の音楽が流れていた。
このセミナーの目的は『内観法』、自分の来し方を見つめること。
(*内観法とは?、ここに簡単な解説が書かれています。)
朝から晩まで襖に囲まれたスペースに座って、過去を旅をする、時々、セミナーのスタッフから何を思っているか聞かれ、簡単なアドバイスがある。
最初は慣れないが段々集中できるようになる。
3日目ぐらいから、周りに変化がみられる。
泣きだす人が次々に現れ、周りに伝播する。
これが所謂集団催眠かと思った。

長男の私は、おばあゃん子だった。
東京の空襲が激しくなって千葉・九十九里に疎開した。
しかし、そこも太平洋からの艦砲射撃が心配になってきた。
親爺だけ千葉に留まり、祖母、母、叔母、子供三人は、群馬の山奥、現在の万座温泉の近くに避難。
そこで私が病気になったらしい、
その時、祖母が往診に向かう医者のダットサンに立ちふさがり、孫を助けてくれと哀願した。
私は、医者の適切な処置で命を取り留めたという。


私自身、全く記憶はないが、後日何度か聞かされていたことが、その時に再現ビデオみたいに現れた。


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