もうひとつのTPPは、Tehrik-i-Taliban Pakistan/パキスタン・タリバン運動、
アフガニスタンの旧支配勢力タリバンを支持するイスラム過激派集団、このTPPが何と学校を襲撃、145人を殺害した。
彼らは、女性の就学を否定してるので、あのマララさんも敵視している。
映画・アフガン零年を見ると分るが、アフガニスタンのタリバンの支配地域は、宗教警察が全てを仕切っていた。
とりわけ、女性は過酷な人生を強いられている、
映画の主人公は髪を切って男に成りすましていたが、・・・・・
宗教指導者が君臨、自分たちだけは特別な地位にいる。
今でも一夫多妻で宗教指導者が女性を男に与えたりしている。
西欧の価値観をある程度肯定する穏健イスラム主義とその反対のイスラム原理主義の戦い、
まだまだ先が見えない。
ヨーロッパは、十字軍の派遣、レコンキスタ、新教との戦い、・・・などで途方もない時間と血を流した歴史がある。
アメリカは清教徒の亡命先だった。
日本は、早い時期から宗教は心の問題と考えられ、宗教を巡る対立は少なかった。
日本には、お寺が一杯ある。
それは、徳川時代にキリスト教をブロックするために、国民にお寺の檀家になることを義務付けたからである。
お寺が出生から死亡までの住民台帳を記録した、現在の市役所1階の市民課と同じ役割を持っていた。
私のような不信心者がいたが、イスラムのような戒律なんかないから迫害されることもなかった。
『元禄御畳奉行の日記』や『幕末下級武士の絵日記』を読むと、
しょっちゅう酒を飲んでいる、イスラム社会ではありえない。
その酒盛りの場所となっているのがお互いの家だったり、お寺だったり、料理屋だったりする。
面白いのは寺のお坊さんも酒を飲み、近所に住む女の人もそこにやってくる。
お坊さんは、地域の知識人だし、話も面白かったのだろう。
そしてお坊さんは非科学的なことを言ったりしなかったばかりか、寺子屋を通じて子供たちに読み書きそろばんを教えた、それも全国規模で。
日本の仏教は、創価学会などから葬式仏教と批判されてきた。
僧侶で芥川作家の玄侑宗久氏が、葬式仏教でいいではないかと言っている。
宗教は、一人一人の心の問題だと言うことだと思う。
内戦で男たちも犠牲、
アフガンの悲劇 片足を失って生きること 5分間の短編

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「アフガン零年」 虹と少女 ~監督セディク・バルマクの描いたもの/NHK出版
