BS日テレの『小さな村の物語イタリア』は、不思議な番組。
イタリア全土をくまなく回りながら、夫々の地域に暮らす人々を取り上げている。
この番組が延々と続いている理由は、
■日本では失われつつある地域社会の絆
■家族愛
■老人が安心して暮らせる工夫
〝日本もこうだっらいいなあ〟がちりばめられているからだろう。
集落は家々が寄り添うように建ち、周りに畑やブドウ畑、中心に教会がある。
道路の簡単な補修工事は住民自らがやっている、
村長などは皆ボランティア、そして家の外観はドイツのように綺麗ではないが、一歩家の中に入るとなかなかどうしてだ、
食べている物も、好き嫌いの激しい私でもすぐ食べられそうなもの、
村に1軒しかない商店も都心にある高級ス―パーの成城石井のような感じ。
お年寄りには、商店の御用聞き配達は当たり前、病院の送迎には村営のミニバスがある。村の公有林は、みんなものもの、75歳以上の家には、村の職員が切り出した薪を無料で配って回る!!
日本のように灯油の値段が高いの安いのという話はない。
家々に設えてある薪ストーブの多くは温水を循環させて家全体を暖める。
(都市部の最新型ペレットストーブは、温度調節可能な全自動)
唯一、散見される悲しい現実は、子供たちがドイツ語を学んで経済大国ドイツに働きに行くことぐらい、
それでも多くの人は、いずれ村に帰ってくる。
〝人民のために良いことは政府に良いことであり、
政府にとって良いことは人民に良いことである。〟
Life is beautiful.の精神
が脈々と生きている。
オープニングで流れる歌が L' appuntamento、この60年代のイタリアンポップスを聴くために番組を見ている人が沢山いる。
我々日本人は、既にイタリア人が手にしている
『美しく暮らす 美しく生きる』
を実現出来るだろうか?
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75歳以上は燃料費タダ イタリアの小さな村
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