みなとみらいが出来る以前は、お墓から三菱の造船所のクレーンがよく見えた。
右の写真は、書斎に飾っている横浜みなとみらいに係留されている帆船・日本丸の模型。
豪華クルーズ船には全く縁がないが、山下埠頭から何度か飛鳥を見たことがある。
今、「グランドブリンセス号」がカリフォルニア沖に停泊中、
「ダイヤモンドプリンセス号」の反省を踏まえてなるべく早く下船させるらしい。
(トランプ大統領は反対だったがペンス副大統領が下船の断を下した。)
イタリアで建造された 「グランドプリンセス号」は、20年前の竣工時は、世界最大の客船。
「ダイヤモンドプリンセス号」は長崎の三菱重工製、その他ににっぽん丸、飛鳥Ⅱ、
しかし、ドイツ向けの「アイーダペルラ号」が三菱の最後の大型客船になった。
建造中に何度も火災を起こし、納期は遅延、大赤字を出した。
三菱重工と言えば造船が祖業なのに、二度と客船を作らないことになった。
豪華クルーズ船は、船という限られたスペースに[ホテル+テーマパーク]を作るようなもの、 車で言えばフェラーリやランボルギーニと同じ、イタリアが作れても日本には不向きかもしれない。
クルーズ船は、地域振興にならない。
大型クルーズ船に寄港してもらうために港を整備した。
その結果クルーズ船がやってきたが、当て込んだ目算が外れた。
地元にお金が落ちない、
儲かったのは100円ショップだけだったという嘆き節。
(クルーズ船は、食と宿泊が自己完結)
日本は、もう大型客船は作れない、海洋レジャーのプレジャーボートもお粗末、
周囲を海に囲まれているのにトホホな状態。
造船技術のキモは溶接、戦艦武蔵の時代も今もそれは変わらないと言っていた。
溶接技術のコンクールでは、重工などの造船の溶接工が上位を占めていた。
構造不況業種の代表格だった造船が持ちこたえたのは溶接工の伝統芸にあると思った。
しかし今、造船業は中韓二強の時代、
つい最近韓国が中国から造船首位を奪還、かたや日本は益々じり貧。
中国はドックではなく地上で同時並行何隻も建造する新工法を開発している。
《クルーズ船の夢世界》