安倍政権は、農家の所得倍増計画を発表した。
池田内閣の所得倍増を思い出したが、オイオイ時代が違うぜ、ここ20年も経済が停滞しているのに、なんて大胆なと思う。
今、農業所得があまりにも低いので、10年あれば倍増出来るとでも考えたのだろうか。
それとも、TPP反対封じ込めの懐柔策なのか。
今、オランダのスマートアグリが話題になっている。
⇒水もしたたるオランダのトマト
IT技術を駆使して広大なハウスでミニトマトなどを作る、その効率は日本の3倍にもなるという。
既に韓国は、オランダ人を招いて学校まで作ってオランダ式のスマートアグリを推進している。
(アメリカ、EUとのFTA締結に向けた農業支援だった。)
日本でも始まったがいろいろ課題がある。
・日本は台風があるのでハウスの天井が低く抑えている。
(オランダ並みの天井の高いハウスは簡単に出来ない。)
・オランダは、500~1000項目に及ぶ数値を測定して自動制御している。
これには莫大な設備投資が必要。
日本の場合は、身の丈に合った範囲で導入しなければならない。
・IT技術を持つ会社が農業に参入することが望ましい。
・必要な項目だけを測定して手動で行う。
・国内向けにはおいしいものを作る。(西友で売っているオランダのミニトマトは美味いわけで
はない、やはりトマトは従来のものが美味い)
・九州などの暖かい地域はアジア向けの大量農産物を作る。(韓国のパプリカが好例)
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NHK クローズアップ現代
いま国や農業関係者が熱い視線を注いでいる国がある。九州と同程度の面積にも関わらず、世界第2位の農業輸出国であるオランダだ。その秘密は、世界最先端の「スマートアグリ」。日本のIT農業や植物工場とは桁違いの規模と徹底ぶりで、トマトやパプリカなどを栽培している。東京ドーム何十倍もの敷地、光量やCO2濃度など500以上の項目で制御された人工繊維の畑。さらに、コンサルタントが研究機関の先端技術と農家を結び、常に最適な農業が追求されている。いまTPP交渉への参加に揺れる日本の農業。各地で“日本型スマートアグリ”構築の模索が始まっている。最先端のスマートアグリの実態と日本での可能性を取材し、日本農業のこれからについて考える。