市役所のコミニユティー推進課から電話。
早稲田大学の学生が子供達と我が町内を歩いて子供目線で街の観察をしたい。
ついては、
①学生に私の名前と電話番号を教えてもいいか。
②この計画を回覧で住民に知らせてほしい。
私は、ひと昔前にはやった赤瀬川原平や南伸坊らの路上観察学の子供版みたいなものと解釈した。
①はOK、②については、そんな必要ないでしょうと伝えた。
この学生達、たぶん教職課程かなんかを履修している真面目な女子大生だろう。
子供と一緒に町内を巡るのに許可もへちまもないと思うが、昨今の個人情報保護とか変な誤解を生みたくない、それで市役所に電話したってことなのか。
所沢には、早稲田大学人間科学部/スポーツ科学部と日大芸術学部がある。
市内には、西武線とJRの駅が15.6あるが、両校とも最寄駅からスクールバスでしか行けない。
刑務所やそれに準ずる更生施設ならもってこいのところ。
たまたま早稲田の近くのお寺の桜を見に行った時に初めて大学の場所を知った。
大学の周りには、コンビニもラーメン屋も麻雀屋も本屋も、勿論パチンコ屋もない、よくぞこんなところに大学を作ったものだ。
大きな霊園のそばにある日大も、おそらく同じような環境だろう。
早稲田や日大だから当分は維持できるだろうが、将来はどうなるか分からない。
田舎から出てきて大学入ったものの
♪あ~ラジオもねぇ、
♪テレビもねぇ、
♪車もそれほど走ってねぇ
の吉幾三の『俺ら東京に行くだ』の真反対、これは学生にとっても健全とは言えない。
こんな囚人を乗せるようなバスで駅と学校を往復していたら、もう、それだけで1日が終わってしまう。
卓球の福原 愛ちゃんが早稲田に入ったがすぐ止めちゃった。
学校と都心にあるナショナルスポーツセンターの行き来に辟易したんだと思う。
早稲田も日大も図書館は市民にも開放されている。
しかし、市内の住民は、大学がどこにあるかも知らないし、分かっていても学生で満員のバスには乗りこめない。
代々木ゼミナールが大胆なリストラ策を発表した、この背景は2018年問題がある。
この年は、現在より大学受験者が一挙に30%も減少、センター試験も廃止されるという。
今になって嘆いてもしょうがないが、日本の最大の禍根は、人口減少を予測できなかったこと。
これが判っていたら、街づくりも違っていた、みんなが100坪ぐらいの家に住めたし大学をとんでもない郊外に作ることもなかった。
所沢は、幸い東京への通勤圏だから今のところ目立って人口は減っていないが、先取りして全国初の空き家条例を制定している。
今、全国平均の空き家率は、既に13.5%、あっという間に20%に達してしまう。
にほんブログ村
↧
子供の街歩き
↧